Financial Times Historical Archive, 1888-2021
*2017年~2021年分が新たに追加されました!!
ピンク色の紙面でも知られるビジネスパーソンのためのイギリスの高級日刊紙「FT」こと『フィナンシャル・タイムズ』紙の1888年の創刊から2021年までをデジタル化したデータベースです。
19世紀末、イギリスはドイツやアメリカなどの新興国に世界の工場の地位を譲り、海外への投資からの収益に活路を見出していました。これを支えた金融センターであるロンドンのシティに正確で迅速な金融情報を提供するために創刊されたのが『フィナンシャル・タイムズ(FT)』 です。
創刊当時は「正直な金融人、誠実な投資家、公正な株式仲買人」のための新聞であると謳っていました。その後もこの精神は生き続け、競合紙が誤報などにより読者を失う中にあって手堅い報道を続けたため、「株式仲買人のバイブル」と称されるようになりました。
1945年、ライバル紙の『フィナンシャル・ニュース(Financial News)』を吸収したFTは、金融以外の記事欄の充実を図り、シティのための金融専門紙から全国紙へと脱皮します。さらに、1970年代末にフランクフルトで欧州版を発行したのを皮切りに、アメリカ、アジア諸国へ拠点を拡大し、現在では世界各国で発行されるグローバルな新聞へと更なる脱皮を遂げています。
FTはイギリスの日刊紙の中では、国内の発行部数を国外の発行部数が上回った初めての新聞です。経済、金融から政治、社会、芸術、科学技術に及ぶ幅広い記事だけでなく、コラム、特集もFTの強みの一つです。特に、アジェンダを設定するコラムと位置付けられるレックス・コラム(Lex Column)は、そのシャープな切り口によって、世界のビジネスパーソンにより読まれています。
また、毎週土曜日に掲載されるライフスタイル関係の記事としてスタートし、後に月刊の高級ライフスタイル雑誌に発展した How to Spend It は富裕層をターゲットにしています。
正確な金融情報を投資家に伝えるという使命を担ってきたFTは、創刊以来、株式、国債、外国債券、通貨、商品の価格情報を日次で提供してきました。これらに加え、1920年代以降は卸売物価指数、生産性指数、FT30種工業株価指数、FTSE100種総合株価指数などインデックス情報を通して価格の変動をより正確に測定するツールの提供に努めてきました。
シティの株式仲買人のための新聞としてスタートしたFTは、今では世界のビジネスパーソンのための新聞として、発信を続けています。
《収録年代について》
- 2022年6月に2017年~2021年分のコンテンツが新たに追加されました。以降、本アーカイブを新たに購入される機関の収録年代は1888年~2021年となります。
- 過去に1888年~2016年もしくは1888年~2010年の収録年代で購入された機関は、2021年分までの補遺コンテンツを追加購入することができます。
- 2011年~2021年/2017年~2021年分のコンテンツはあくまで補遺としてのみ購入可能で、単独での販売はできません。
《関連エッセイ》
『フィナンシャル・タイムズ』の歴史(デビッド・キナストン)日本語訳
《関連ウェビナー》
『フィナンシャル・タイムズ』歴史アーカイブ /『エコノミスト』歴史アーカイブ*ウェビナー録画を見る
※ 『フィナンシャル・タイムズ』歴史アーカイブおよび 『エコノミスト』歴史アーカイブ の2商品を紹介するウェビナーです。(約40分・チャプターあり、スライドはこちら)
イギリスの日刊紙データベース(+1)を比較する ウェビナー録画を見る
※『フィナンシャル・タイムズ』の他、英国の日刊紙『タイムズ』、『テレグラフ』、『デイリー・メール』、『ミラー』、『インディペンデント』、パリ発行の英字紙『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』の計7紙それぞれの特色と違いをご紹介します。(約40分・字幕・チャプターあり、スライドはこちら)
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