アラブ・イスラエル関係 英国公文書集 1917-1970年
アラブ・イスラエル関係 英国公文書集 1917-1970年
The Middle East Online: Arab-Israeli Relations, 1917-1970
本コレクションは、1917年のバルフォア宣言から1948年のイスラエル建国を経て、1970-1971年の黒い九月事件にいたるまで、約50年間におよぶアラブ・ユダヤ(イスラエル)関係についてのイギリスの外務省、植民地省、陸軍省、内閣が所蔵する関係資料集です。前半期の植民地行政から後半期のイスラエルとアラブ諸国家に対する外交政策まで、この間のイギリスの中東政策の全貌が明るみに出されます。
収録文書は、バルフォア宣言の背景に始まり、1917年末の英国によるエルサレム軍事占領、1922年7月24日のパレスチナに対する国際連盟委任統治の批准、1924年から1948年にわたるパレスチナ会期別文書(Palestine Sessional Papers)、1922年以降の委任統治の仕組みと、1937年から1938年の最初の分割案に連なる危機の拡大を示すファイル、委任統治の後期(1937~1946年)に新興したアラブ組織とユダヤ組織に関する文書、委任統治終了に関する文書、英米合同調査報告委員会(1946年)、ユダヤ人による対英国人攻撃の増加(1946年~1948年)、1947年11月のパレスチナ分割に関する国連決議とその余波、内戦の勃発、軍事組織ハガナーによるティベリア、ハイファ、サファド、ヤッファの征服、1948年5月15日のイスラエル建国宣言、1948年の第一次中東戦争の経過、1949年の休戦協定、1949年3月のシリアにおけるクーデターに関する文書、エジプトによるスエズ運河国有化と第二次中東戦争、イスラエルとソ連の関係、ナセル暗殺未遂事件、アラブ連合共和国の成立と解体、アラブ連合の動向、ファタハとパレスチナ解放機構(PLO)をめぐる中東外交、1967年の第三次中東戦争(6日戦争)と国連安保理決議242、1970年9月のヨルダンにおける「黒い九月」事件、など広範なトピックについての詳細な記録を含みます。
現在の中東紛争は、英国などヨーロッパ諸国の20世紀初頭の中東政策によって種を蒔かれました。当時の英国政策当局の文書群を渉猟することによって、現在の中東紛争を歴史的に位置づけることができます。
(マイクロ版タイトル:The Middle East: A Documentary Resource, Series 1: Arab-Israeli Relations, 1917-1970)
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- 中東研究