International Climatic Changes and Global Warming
地球の長い歴史の中で、気候は火山の噴火、地球の軌道の変化、太陽の放射エネルギーの量など、自然の要因によって影響を受けてきましたが、18世紀後半の産業革命とともに、地球の歴史上初めて、人間の活動が大気の組成を変え、地球環境に影響を及ぼすようになりました。過去200年間、化石燃料の燃焼と森林伐採により、二酸化炭素等の温室効果ガスの排出量が増加し、温室効果が進行し、地表面の温度が上昇する傾向が促進されました。温室効果ガスは人間が地球上で生活を営む上で必要なものであり、それがなければ地表面の温度は-20ー程度になると言われています。しかし、温室効果ガスの排出量が一定以上の水準に達すると、地表面の温度は過去の水準を超えて上昇のカーブを描きます。人間の活動の結果として引き起こされた温暖化は異常な降雨、極地の氷の融解、海水面の上昇等の現象を引き起こし、人間や動植物にも影響を及ぼしています。このような状況の中で、世界の科学者は様々なデータや情報に基づき、将来の気候変動を予測し、政策立案のための提言を行なっております。
本コレクションは、米国の政府省庁や研究所の各種報告書や分析結果を収録することで、気候変動と地球温暖化の脅威に対して米国がどのように対処しているのか、その実情を明らかにします。
(マイクロ版タイトル:Studies in Global Crisis: International Climatic Changes and Global Warming)
《収録資料の一例》
- デヴィッド・A・マキトリック『世界の気候』(1991)
- ジーン・M・ビザンツ他『気候変動に備える:気候変動の潜在的帰結』(2000)
- ダグラス・ホルツ=イーキン『気候変動の経済学:入門』(2003)
- ダグラス・ホルツ=イーキン『気候変動分析の不確実性:政策的含意』(議会予算局、2004)
- マーク・ボスロウ他『気候変動が国際的安定に与える効果:白書』(2004)
- ジャヤント・サテー他『世界の森林における温室効果ガス削減ポテンシャル、費用、便益:動学部分均衡アプローチ』(国立ローレンス・バークレー研究所、2005)
- D・J・ホイティンク他『ハンフォードサイト気候学サマリー2004年版:歴史データ付』(国立パシフィック・ノースウェスト研究所、2005)
- T・P・アッカーマン『気候及び他の応用分野に対する地球規模の観察の役割』(国立パシフィック・ノースウェスト研究所、2005)
- ジョナサン・トンプソン『気候変動とカリフォルニア:植生、炭素、火災に対する潜在的含意』(国立パシフィック・ノースウェスト研究所、2005)
- 『戦略と計画のためのヴィジョンと枠組み』(米国気候変動技術プログラム、2005)
- S・E・シュウォーツ『エアロゾル、雲層、気候変動』(国立ブルークヘイヴン研究所、2005)
- デヴィッド・W・コノバー『米国気候変動技術プログラム:戦略的プラン』(2005)
- J・C・S・ロング『「アテナ・フレームワーク」:世界規模の気候・エネルギー問題を解決する』(国立ローレンス・リバーモア研究所、2005)
- マイケル・シンプソン『地球環境変化:人間の健康への起こり得る影響に関する連邦政府の研究』(議会調査局、2006)
- ブレント・D・ヤコブッチ、ラリー・パーカー『気候変動:温室効果ガス削減に関する連邦法と政策』(議会調査局、2006)
- マリリン・ブラウン他『米国気候変動技術プログラムの研究開発ポートフォリオの技術レビューの結果』(国立オークリッジ研究所、2006)
- ジョン・R・ジャスタス、スーザン・R・フレッチャー『地球環境変化』(議会調査局、2006)
- アラン・ルシア他『生態系と気候変動:米国気候変動科学プログラムの研究プライオリティ』(メリーランド大学環境科学センター・チェサピーク生物学研究所、2006)
- キャシー・デロータル、クリスタ・クラップ『非二酸化炭素温室効果ガスの地球規模の軽減』(米国環境保護局、2006)
- ブレント・D・ヤコブッチ『第109議会における気候変動法制』(議会調査局、2006)
- L・E・クラーク『気候変動の軽減:高度技術シナリオの分析』(国立パシフィック・ノースウェスト研究所、2006)
- フェビアン・ワグナー他『気候変動の安定化のバードン・シェアリング:エネルギー部門の視点』((国立ローレンス・バークレー研究所、2006)
- マイケル・L・バード『地球温暖化と戦闘軍』(米国海軍大学校、2006)
- 『アメリカ合衆国:エネルギー需要、クリーン開発、気候変動』(パートナーシップス・イン・アクション、2006)
- ジョン・スティーヴンソン『気候変動:この先数十年間に起こり得る連邦・民間保険会社に対する金融リスクは潜在的に大きい』(米国会計検査院、2007)
- F・ロング他『気候変動と米国建設部門の長期的進化』(国立パシフィック・ノースウェスト研究所、2007)
- レイ・グロスハンス他『食糧と燃料の持続可能な収穫:食糧・燃料の予備的ギャップ分析の報告』(アイダホ国立研究所、2007)
- ポール・W・パーフォマク、ピーター・フォルジャー『炭素隔離のための二酸化炭素パイプライン:新しい政策問題』(議会調査局、2007)
- ジェイン・A・レゲット『気候変動:科学と政策の含意』(議会調査局、2007)
- 『北極観察ネットワーク:北極域観察のための米国の貢献に向けて』(省庁間北極研究政策委員会、2007)
- エリック・E・ミルブレクト、ジョーダン・M・ウェスト『気候変動と相互ストレス要因:米国領サモアのサンゴ礁に対する含意』(米国環境保護庁、2007)
- ピーター・フォルジャー『炭素循環:気候変動と議会に対する含意』(議会調査局、2007)
- ロエル・カスマン『温室効果ガス排出と大気濃度のシナリオ』(米国気候変動科学プログラム、2007)
- スティーヴン・L・ジョンソン『2007年気候管理・イノヴェーション法案のEPA分析』(米国環境保護局、2007年)
- ジェイン・A・レゲット『気候変動:連邦政府の補助金と優遇税制』(議会調査局、2007)
- ピーター・R・オルザグ『合衆国における炭素隔離の潜在的可能性』(議会予算局、2007)
- ピーター・R・オルザグ『二酸化炭素排出削減へのアプローチ』(議会予算局、2007)
- デヴィッド・W・マイヤー『地球温暖化と北西部大西洋における熱帯サイクロンの活動の関係』(海軍大学院大学、2007)
- ジョナサン・L・ラムスーア『気候変動:温室効果ガス削減のための州毎の行動』(議会調査局、2007)
- ロバート・メッツ『気候変動訴訟:拡大する現象』(議会調査局、2007)
- トマス・C・ピーターソン他『気候変動と交通への含意』(国立気候データセンター、2008)
- 『気候変動の生態学的影響』(気候変動の生態学的影響に関する委員会、2008)
- 『気候変動を理解し、それに対処する』(全米科学アカデミー、2008)
- D・E・ハリソン、マーク・カーソン『海洋上部温暖化:空間的趨勢パターンと十年毎の変動』(米国海洋大気庁、2008)
- ウィリアム・J・ブレナン『アメリカ合衆国におけるエネルギーの生産と利用に対する気候変動の影響』(米国気候変動科学プログラム、2008)
- ラリー・パーカー、ジョン・ブロジェット『地球気候変動:三つの政策パースペクティブ』(議会調査局、2008)
- デニス・J・ハンセン『生態系モニタリングと法令順守計画:2007年計画』(国家安全保障技術・国家核安全保障局、2008)
- ジョン・スティーヴンソン『気候変動:気候変動対策の政策オプションの経済学に関する専門家の意見』(米国会計検査院、2008)
- デニス・ショー他『2008年環境保護局環境報告』(環境保護局、2008年)
- 『地球環境変動の米国への影響に関する科学的評価』(全米科学技術会議、2008)
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関連分野
- 環境研究
- 20世紀研究